こんにちは鍋村です。
つい先週まで英国生地のダグデールをご紹介していたのですが、本日は高級イタリア生地FRATELLI TALLIA DI DELFINOから2021春夏新作で登場した【DEFENDER -ディフェンダー-】のご紹介をします。
まずは、FRATELLI TALLIA DI DELFINOとはどんなブランドなのかというところから。
1903年:Delfino Tallia社の工場がイタリアにあるストローナに創設され、高級服地事業を開始。
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1921年:初代オーナーの息子が織物の貿易を専門とする会社FRATELLI TALLIA DI DELFINOを設立。
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1933年:2つの部門が合併することで、市場をリードすることになるウール織物メーカーが誕生。
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1960年:経済成長に伴い、既製服業界に参入。
その大部分を仕立て市場に向けに、特に有名であったイタリアのアトリエへ商品を提供。
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1970年代:研究開発部から雑誌Men’s Lineが発表され、すぐにイタリアの仕立て屋にとってのバイブルとなる。
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そして現在、The Woolmark Company とのコラボにより、FRATELLI TALLIA DI DELFINO は第二回「Fabric N.1 Award」を獲得。サックス・フィフス・アベニューから優れた品質の織物メーカーに贈られる名誉ある賞を受賞。
タリアは著名人からもバックアップを受けます。
俳優のカルロ・ダッポルトやアルベルト・ルーポ、さらに自転車選手のファウスト・コッピやヴィットリオ・アドルニなどブランドを支持する当時の各界で活躍するVIP から注目を集める。
そして「細部にまでこだわった製造プロセスこそが完璧を作り出す」この完璧さがスタイルを確立し、全世界で「Made in Italy」らしいスタイルを代表するブランドとして成長しました。
その起源を尊重し、これまでの経験からインスピレーションを受けることで、Tallia di Delfino の品質は常に変化を遂げまだ見ぬ成功を目指し進化し続けます。
「一生懸命走ってきましたが、私たちの道に終わりはありません。この道のりは、ただ永遠に続く旅の一部でしかないのです。」と言うTallia di Delfino は目標を常に上に置き、自分自身の可能性に挑戦し続けるブランドです。
いかがでしたか。詳しく知らない方でもきっと良いブランドなのだとわかっていただけたと思います。
最後に挑戦し続けるブランドだとありましたが、ここで【DEFENDER -ディフェンダー-】が登場します。
DEFENDER -ディフェンダー-
2004年にSARS流行をきっかけに、スウェーデンの大手薬品会社Perstorp社が開発した抗菌・抗ウイルス加工技術を専売するとある企業がスピンオフし誕生します。
とある企業というのがポリジン社です。
SARSの流行は現代では少しずつ忘れられてきました。ですがコロナウイルスをきっかけにもう一度意識され始め、そしてポリジン社は「バイラルオフ」を発表しました。
バイラルオフは繊維状の特定のウイルスを2時間以内で99%減少させ、特定の細菌の増殖を防ぎます。
日本国内の検査機関における抗ウイルス試験での効果も証明されました。
※コロナウイルスでの試験はされていません。
ポリジン社が創業当時から掲げている「環境配慮」「安全面」も考慮されています。
そのポリジン社と共同し開発された、ディフェンダーコレクション。
生地にはイタリア最高の技術とウールが使用されており、撥水加工、ナチュラルストレッチのある生地にバイラルオフが施されています。
まだコロナウイルスでの実験はされていないので未知ですが、特定のウイルスの99%は除去されます。(インフルエンザ菌など)
そして機能性に特化しているのにも関わらず、イタリアらしい光沢感や手触りは失われず残されています。
色柄は多くなく、定番の無地のセットアップ用の生地とカジュアルなジャケット用のホップサック生地のみの展開となります。
拘りも技術も評価され続けても妥協せず進化し続けるタリアには目が離せません。
吉田スーツの中でも高級なファブリックとはなりますが、魅力的な生地が多くおすすめです。
通常たくさんお見せする事はない生地なのですが、興味ある方や仕立てたいとお考えの方はスタッフにお伝えください。
国分寺店にのみ用意してあります。
鍋村
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吉田スーツ : yoshidasuit
下北沢店 : shimokitazawa_yoshida_suit