こんにちは、藤原です。
スケジュールに隙がなく久しぶりの投稿になります。皆さまいかがお過ごしでしょうか。吉田スーツ全店では既に2025AWが立ち上がり約3週間ほどが経過しておりますが、多くのお客様が新作からプライスダウンの掘り出し生地を凝視しては少し間を開けたりと深くオーダー品をご検討いただいている日々でございます。
さて本日の表題は「【吉田スーツ国立店】久しぶりの国立店」と称しまして自身の投稿と久しぶりに立つ国立店について25AW生地のご紹介を含めながらお届けいたします。
以前までは藤原がメインで店頭に立っていた国立店、この店舗の最大の魅力は「開放的」であることだと思います。

吉田スーツ各店の中で最も広い国立店は穏やかに流れる時間と窓から入る自然光は都会の喧騒から離れてリラックスいただきながら生地を選ぶことが出来ます。現在は国立店店長「古家」が皆さまをお迎えしております。ご希望いただくお客様におかれましては藤原お迎えする準備いたしましのでお気軽にお申し付けください。
例年通りであれば新作のご紹介ですが今回は少し嗜好を変えて国立店にしかない「お選びいただきたい生地」をご紹介いたします。
BRAND:DUGDALE BROTHERS
Country:England
Fabric:wool 100%
Weight:about 400g/m

ダグデールブラザーズはハダースフィールドに拘り伝統を守り続ける貴重な英国資本の会社です。日本での知名度はそこまで高くはないものの英国らしいハリ感、スーチングに適した梳毛でクラシカルなネイビーストライプはスーツの川上、紳士服の源流を辿る旅の中では必ず出会うと言っても過言ではないでしょう。クラシカルでありながらもモダンな仕上がりに期待が持てます。
BRAND:CANONICO
Country:Italy
Fabric:wool 100%
Weight:370g/m

創業360年を迎えた式典が都内で行われたのが記憶に遠くないイタリアの名門「カノニコ」その最大の良さのひとつに「安定したクオリティ」が挙げられます。中でもこちらはカノニコの中でもウエイトがある通称「ソラーロ」源流は元々、イギリス人が熱帯の植民地で紫外線から肌を守るために開発された生地として有名です。経糸をカーキ、横糸をレッドの色を使用する事で退色に強い特性を持ちます。一見すると印象が強い生地ですがクラシカルな生地としても認知されており、ご着用の際には紳士服の知見を広げる手助けをしてくれることでしょう。
BRAND:CANONICO
Country:Italy
Fabric:wool 100%
Weight:440g/m

続いては同じくイタリアの名門「カノニコ」より名作「COVERT」のご紹介です。カバートクロスとも呼ばれるこちらは経糸に霜降りの双糸、横糸に単色の単糸を用いて高密度に織る厚手のツイル生地でイギリスではハンティングコートや名門「アクアスキュータム」などで採用される生地です。高密度に織ることで木の枝や突然の雨を弾き、かつウエイトがある為自重によりシワが付きづらくシワになりにくいといったようにストレッチ生地とは対照的な機能性生地といっても過言ではありません。例えば出張の際やタフな着こなしを求める紳士には持って来いであると敢えて断言いたします。
BRAND:FOX BROTHERS
Country:England
Fabric:wool 100%
Weight:about 400g/m

残るところ国立店は最後になりました。定番のフォックスブラザーズのフランネルはもはや説明不要、フランネルの王様と称されるこちらの生地の魅力は「硬すぎない事」硬いフランネルは他にもご準備ございますが硬すぎない設定が徐々に生地が体に馴染んでいきエレガントな佇まいを体現します。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介いたしました生地はシーズンが切り替わったこのタイミングでプライスダウンをしております。定番品だからこそのお仕立ては時代の流れ受けません。お仕立てするいい機会かもしれませんよ。
吉田スーツ 藤原