こんにちは。
前回(https://yoshida-suit.com/blog/yoshidasuit-blog/覗いてみた①/)はツイル(綾織)生地をデジタル顕微鏡で覗いてみましたが、今回はその第二弾として、平織り生地を拡大して観察してみました。
平織りは、もっとも基本的な織り方で、縦糸と横糸が交互に上下する「一番シンプルな構造」が特徴です。
まずは通常距離で見た生地がこちら。

遠目では、上品な無地のライトグレーの生地です。
しかし、顕微鏡で拡大してみると一気に表情が変わります。

拡大すると、縦糸と横糸が交互に組み合わさり、きれいな格子状の構造になっているのがはっきり確認できます。
そしてライトグレーの生地を象徴するポイントがここにあります。
肉眼では「ライトグレーの糸」で織られているように見えますが、顕微鏡で見ると、
白い糸と黒い糸が交互に入り混じることで“グレー”が作られているのが分かります。
この混色の積み重ねによって、遠目では滑らかで均一な色味に見えるわけです。
スーツ生地が“単色に見えて単色ではない”のがとても面白いところですね。
平織りは、綾織りに比べて糸の浮きが少なく、
・しっかりしたハリ
・さらりとした質感
・通気性の良さ
が特徴です。
顕微鏡で見ることで、シンプルな構造でありながら、色の混じり方や糸の質感がしっかり表現されていることが分かり、改めて生地の奥深さを感じます。
打井ブログ

