☆幻のジーンズ SRJ(サンライズジーンズ)との再会
私は昔からジーンズが好きで、気づけばかなりの本数を持っています。
履き込むほどに身体になじみ、色落ちもその人だけの表情になっていく。
ジーンズには、そんな育てる楽しさがあると思っています。

その中でも、私にとって特別な一本があります。
それが、SRJ(サンライズジーンズ)です。
このジーンズを作ったオーナーさんとは、昔からの知り合いです。
20年以上前、国分寺にショップがあった頃には、吉田スーツでも取り扱わせていただいていました。
とても職人気質で、ものづくりへの想いが強い方です。
だからこそ、その一本一本にも独特の魅力があり、今でも強く印象に残っています。
☆息子へ託した特別な一本
私も長年、SRJを愛用してきました。
色落ちの雰囲気も本当に良くて、まさに自分なりに育ってきた一本でした。

ただ、急に体重が増えてしまい、残念ながら今は自分では履けなくなってしまいました。
それでも、どうしても手放す気にはなれませんでした。
思い入れのある一本だったからです。
そこで22歳になった息子に、
「こういう本物を、一度ちゃんと履いてみてほしい」
そんな気持ちで託しました。
吉祥寺で起きたうれしい出来事
ある日、息子から突然LINEが届きました。
「吉祥寺を歩いていたら、イケオジの人に声をかけられた。
『そのジーンズ、どうしたの? これ、僕が作ったんだよ』って。
お父さんによろしくって言われたよ。」
その内容を見たときは、本当に驚きました。
まさか、SRJのオーナーさんご本人と、そんな形で再会するとは思ってもいませんでした。
しかも、20年以上前に作ったジーンズを、街中で一目で見抜く。
その眼の確かさにも感動しました。
後日、オーナーさんからご連絡をいただいたのですが、
息子がそのジーンズを履いている姿を見て、
「うれしすぎて家族の前で泣いてしまった」
と聞き、こちらまで胸が熱くなりました。
作り手の想いがこもった一本は、
時間を超えて、持ち主を超えて、また作り手の心に届く。
そんなことが本当にあるのだなと感じた出来事でした。
☆記憶に残るものづくりを
この出来事を通して、私自身も改めて思いました。
私たちも、ただ服を作るだけではなく、
人の心に残る一着を届けていきたい。
20年後にもふと思い出していただけるような、
そんな一着をお渡ししたい。
その想いを大切にしながら、
これからもスタッフみんなで、日々精進してまいります。
吉田スーツ国分寺店では、オーダージーンズも取り扱っております。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
吉田スーツ 吉田務

