こんにちは鍋村です。
今回はMods(モッズ)の文化やスタイルについて少し触れてみたいと思います。
モッズとはなんなんだと思う方もいるはずです。
まず、モッズとは1950〜1960年代にかけてイギリスロンドン近辺で発祥したスタイルです。
当時たくさんのアーティストが影響を受けており、ビートルズやザ・フーにデヴィッド・ボウイなども影響を受けていました
当時若者たちから強い支持を受けたモッズは、細身の3つボタンのスーツにナロータイをつけてバイクはスクーターに乗る。
簡単に言うとそんなスタイルです。
なんとなくそういったイメージをもっている方も少なくはないかと思います。
もう少しモッズについて掘り下げてみたいと思います。
まず、ModsとはModernsの略です。
音楽はソウルミュージックやスカにブリティッシュロックを主に聴いていました。
そうして毎日のように夜な夜なクラブにモッズ達は集まっては、ダンスを踊りファッションをお互い見せ合い朝になれば普通に仕事へ行く。
それを毎日のように繰り返す自由でシャレた若者達でした。
モッズはRockers(ロッカーズ)と対立をしていたと言われています。
ロッカーズとは、簡単に説明するとリーゼントにレザーのジャケットを着てモーターサイクル好きで、エンジンがむき出しの大きなバイクを好む無骨な男らしいスタイルでした。
自分達こそ最先端をいっていると信じていたモッズからするとロッカーズは正反対で時代遅れと感じていたのでしょう。街で顔を合わせれば殴り合いの喧嘩が起きることもあったようです。
モッズVSロッカーズで事件も発生します。
その後”スタイルウォー”と呼ばれることになる事件でお互いのスタイルを理解できないという思いからか小競り合いが悪化して暴動になり大きな問題になりました。
モッズ達はカスタムしたスクーターを移動手段として乗っていました。
ベスパやランブレッタなどヨーロッパ製のスクーターです。丸みのあるデザインでスタイリッシュなものが多かったです。
なぜスクーターだったかと言うと、オシャレをしていたモッズ達は服を汚さないバイクを好みました。そこでエンジンが隠れたスクーターに乗り出すことから始まります。
モッズのファッションで代表的なモッズスーツは、3つボタンでVゾーンが狭く3ピースで細身のデザインが特徴です。ボタンはスーツと同じ生地を使ったくるみボタンなど多かったです。
ジャケットのベント丈の長さや首から折り返しまでの長さも細かく決まっていたようです。
他にも、FRED PERRYのシャツやモッズコート(M-51)などミリタリーパーカーもモッズの代表的なファッションですね。
自分達が大好きな音楽やファッションに没頭し、スーツを着てバイクに乗り仲間達と遊びを共有し合う、そんな若者達がモッズです。とても自由でかっこいいスタイルです。
1960年代後半にはモッズはドラッグの蔓延が原因なのか無くなっていき二つに分裂していきます。一つは、さらにレゲエなどディープな音楽にハマり髪型は坊主になり、ファッションはFRED PERRYやDr. Martensなどを愛用しモッズの名残もあるスキンズへとスタイルが変わります。もう一つは、ヒッピーへと分かれていきます。
もし、モッズについて興味ある方は「さらば青春の光」という映画を是非、観てみてください。モッズの文化やファッションがみれる有名で私も大好きな映画です!
モッズスーツのような3つボタンのスーツを作りたいという方は、もちろん可能ですのでご相談ください。
鍋村