最近もまだまだ蒸し暑く、ジャケットを着ることができるのはもう少し先になりそうですね。。
本日ご紹介するのは今のシーズンにはまだ暑くて着用することができませんが、
お仕立て上がりの11月ごろから2月3月ごろまでに大活躍する「ハリスツイード」生地です。
皆様もよく聞いたことのある「ハリスツイード」だと思いますが、実際にどんな生地なのかを説明をしていきます!
ハリスツイード(Harris Tweed)はスコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島発祥のツイード生地で、
ヴァージンウールを使用して、島内で染色、紡績をし、職人の自宅で手織り(厳密に言うと人力織機を使用)されています。
そしてハリスツイード協会によって決められた厳しい基準をクリアしたもののみハリスツイードと認められるのです。
ハリスツイードは、数あるツイード生地の中で最も品質が良く、多くの人に愛される生地です
そもそも、ツイード生地は、イギリスやスコットランドが発祥で、太く短い羊の毛を使用した「紡毛糸」を用いて織られ、表面は粗っぽい毛織物のことを指します。
紡毛糸とは、繊維があちこち向いた感じになりツヤは出ないが中に空気がたくさん入り軽くて暖かい糸になります。
ツイードは暖かく防寒性が高いことから、秋冬の素材として代表的な存在で、高級感のある冬用のコートやジャケット地として人気のある生地となっています。
そのツイード生地の中でも、ハリスツイードが人気なのは品質の他にもその柄の豊富さにもあります。
定番のグレーのヘリンボーン生地だけでなく、オシャレなチェック系や、最近はやりのクラシックなハウンドトゥース柄などもあり、見るだけでも私たちを楽しませてくれる生地です。
ハリスツイードの生地は素材が固くゴワゴワしていますが、その独特なゴワゴワ感や手織りの雰囲気が魅力的です。
また、弱撥水性と強い耐久性があり、メンテナンスを行うことで20年程は普通に着る事が出来ます。
かなり長く使うことが予想されるので、それをふまえたサイジングを行い、お客様にぴったりのスーツやジャケットをお仕立てします。
この秋冬にぜひハリスツイードのスーツ、ジャケットを!
スタッフ 東