こんにちは、藤原です。
吉田スーツ全店で秋冬生地が約9.5割が出揃い、お楽しみにされていた方は全て出揃う前にご検討いただいております。今季は値上がりを余儀なくされてしまった為いつも以上に吉田スーツ全店通じて生地を仕入れさせていただき、お客様ご案内の為の準備が整ってございます。初めての方もいつもお楽しみいただいている方も是非一着ご検討くださいませ。
さて本日の表題は「20代の頃と30代の頃の感覚の違いの話」についてお話しできればと思います。
私、藤原が紳士服の扉を開いたのは8年前で25歳の頃でした。当時24歳だった私は古着販売をしていましたがふと「流行を追うのは年齢で限界が来るのではないか」「このまま販売員としての将来は明るくないのではないか」決してそんなことは無いのですが漠然とした不安が付きまとっていました。そんな古着販売の日々の業務の中でふとスーツの値段が他と比較して安いことに気づきました。当時は恐らく23歳前後だと思いますが、調べるとどうやらスーツの世界は「サイズ感が人それぞれ違う」「奥が深い世界らしい」「手に職、年をとっても活躍できるのではないか」と前向きに思い立ち、前職の紳士服量販店に転職します。
紳士服量販店では勉強優先の為、お誘いいただきましたがお願いする形でアルバイトを選ばせていただきました。この入り口で出会ったのが「ブルックスブラザーズ」でした。動機は覚えていません(笑)が、恐らく小さいころから米軍基地に縁があったりストリートというカルチャーが密接でしたのでスッと入ってきたのだと思います。
当時は流行もあったと思いますが今見ると「着丈短い、股下短い、無理のある細さだなあ」という印象を受けています。ナロースーツ全盛でしたので致し方ないですが、私の好みのブルックスブラザーズと比べると似て非なるものでしたので「こういうものかあ」と受け入れ着用していたのだと思います。いわゆる検討材料が少なく自分は無知であるという気持ちでしたので全くの後悔はなくむしろ新鮮に楽しんでいたと思います。
2年が経ち紳士服の「0から1」は出来たかな、というタイミングで27歳になったタイミングで転職活動に入りました。当時は既製品に居たので「既製品でより良い仕立ての既製品」「オーダーメイドスーツ屋」の2択でした。最初にご縁をいただいた弊社に決め、現在に至ります。
現在33歳の私のスーツは当時25歳の私が見たらきっと「良く分からないけど少しクラシックな感じがするけど良いと思う」みたいなことを言うと思います。何もわかっていないでしょうけどね(笑)より具体的に大きく変化したのは長さです。当時よりも体重が増えて横の幅感が強くなると縦を長くしないとかっこよくなりません。これは経験則なので簡潔に書いてますが「身体にあっているとカッコイイは別物」という価値観を持っています。
私含めて人間は無いものねだりが常ですから「細い体格の人は細くしたくない」「大きい体格の人は大きくしたくない」というバランス感覚の方が多いと感じています。その方々のスーツを作る際に身体に合ったものが正義かと言うと決してそうではないと思います。
はたしてこの考えがこの先自分の価値観として残っているのかどうか、無い物ねだりの私としては変化していて欲しいなと将来の自分に思いをはせてこの文章を終了にしたいと思います。