こんにちは、藤原です。
「趣味の良さはいついかなる時も鉄板の中にある」私はこのように考えています。普遍的なアイテムを思考深く考え、たどり着く先にあるものに興味がある方にはもしかしたら共感いただける内容になるのではないかと思います。
「ブレザー4着目」これは自社にて仕立てた回数です。ブレザー所持数は過去振り返ると恐らく20前後になるのではないかと思われます。特に気に入っていたのは70Sピエールカルダンのキャメルブレザーと80sブルックスブラザーズゴールデンフリースの紺ブレザーでしたが話が長くなりそうなので割愛させていただきます。

まず決定していたのは「サイドベンツ」でした。「センターベント」によるアメリカントラッドでありスポーティな印象ではなくクラシカルなエレガントさがある英国調を選択しました。

次いで決めたのが前ボタン数「2ツボタン」所謂「3つボタン段帰り」のアメリカントラッドに用いられることの多いデザインではなく、「2つボタン」にすることでVゾーンが下になりリラックス感を演出してくれます。肩先はパットなしを選択してさながらナポリテイストを加えた印象にしています。

ただスティッチに関してはアメリカの合理性がある大量生産な雰囲気をほんの少し出すべく、よくブレザーに用いられる「ミシン5mmスティッチ」ではなく「ミシンコバスティッチ」を選択することでアメリカンな大量生産合理性の雰囲気を一握り加えています。

袖丈はスーツ作成時より−0.5cmにすることでシャツ袖がしっかり見えるようしています。ジャケット袖丈はよくシャツが−1.0cm出るぐらいといいますが正確には一概には言えません。現代においてはジャケットの袖丈はシャツの袖丈から±0cm~−1.5cmが適正値とされています。それぞれの与える印象は±0cmで「落ち着いた重厚な雰囲気」−1.5cmで「スポーティで軽快な印象」になります。すなわちお好みや作成意図にもよるところはありますが例えばスーツなら±0cm寄りが正解でカジュアル品であれば−1.5cm寄りの数値が正解といえるでしょう。
いかがでしたでしょうか。各パーツごとに思考を巡らせて物事にあたる。そして仕上がりを毅然として待つ。そして楽しみを爆発させる。1.5か月仕上がりまで時間がかかる以上、どれ一つ欠けてもよろしくないと考えています。突き詰めて楽しむこれこそオーダーの本懐かもしれません。
