こんにちは、藤原です。
本日は表題の通り「【吉田スーツ下北沢】初めてお仕立てされるお客様へ」としましてメインで立たせていただいている下北沢、虎ノ門はもちろんのこと国分寺や国立の店舗ご検討の方含めて私の想いを伝えられればと思います。
①オーダースーツ=完全無欠の商品ではない
いきなり少しネガティブですがここは本質の為、避けて通ることは出来ません。私もこの業界に入るまではオーダーとなれば職人が寸分違わず美しいスーツを作って当然というイメージを持っていたかも知れません。しかし答えは【No】です。弊社はスーツ作成をすべてMade in Japanで行っています。中でもご用意しているベーシックビスポークラインはマシンメイドの工程が多いとお伝えしていますが、実際の生地をパーツ毎にカットする以外は実は人間の手で目で確認作成されている工程が多いのです。(昨年工房見学に伺った際、体感6割近くが人間のチェックでなされています)そうなると、どうしてもミリ単位や工房品質チェックで微細なものは感知できないようなことが起こり得るのです。そうならない為に弊社含めてチェックの人数は1着のスーツに対して10名前後が入りますが、完全無欠ではない。むしろその余白こそがスーツの醍醐味であり、服としての嗜みだと考えております。精巧でミリ単位でも綺麗な指示通りのスーツが欲しいという方は比較的量販店(郊外に大型店がある紳士服屋さん)のほうがタフで均一なスーツがあると思いますのでそちらを併せてご検討ください。
②ビスポーク=対話
よく【イージーオーダーですか?】【パターンオーダーですか?】等ご質問頂きますが、結論申し上げると弊社は【イージーオーダー】になります。日本のテーラーの9.5割近くがこの形式を取っていてフルオーダーとなると数少ないのが昨今の現状です。理由は恐らく【後継者不足】【お客様が納期を急いでいる方が多い】【金銭面で合わない】というのがありそうです。特に納期に関しては顕著で長い所で1年前後、短くても6か月というところがほとんどだと思います。その分【フルオーダー】ならではのお客様専用の型紙というスーツの形を平面図形に起こしたものはオンリーワンの輝きを放ちます。一方【パターンオーダー】はというと元々出来上がっている型紙に対して微調整する。言い換えると既製品を自分向けのサイズにする。というニュアンスが分かりやすいかもしれません。では我々【イージーオーダー】はと言うと用意してある型紙(スーツの型紙)に対して自分の体型に合わせて補正するというのが分かりやすいかもしれません。ここで言う補正ですが、スーツの形とお客様の体の形を立体的にあわせる事だと思います。例えばよく言われる「怒肩、撫肩、反身、屈身」といったような昔ながらの補正はもちろん、最近では「肩甲骨補正」といった新しい補正が出てきては常に改善されていくのが補正という考え方になります。では「9.5割もあるイージーオーダー店の中から良いオーダースーツ屋を選ぶためにはどうすればいいの?」と自然と疑問が浮かぶと思いますが、ここで表題の【ビスポーク=対話】が出てきます。端的に申し上げると「気が合うかどうか」です。実際に仕上がったスーツではなく形の無い所から作り上げていくアパレル販売店はオーダーを除いて他はありません。つまり無いものにお金を払うというのはハードルが高いのではないかと思います。だからこそお店には見て取れる実績が必要で、販売員にはこの人なら任せられる安心感が必須になります。私が特別優れているわけではありませんが、他スタッフに常々言うのは「コミュニケーションだぞ」と口酸っぱく言っています。そこに仕上がりの完成度を求めるのであれば気が合う合わないは大きなバラメーターになるのです。
③そのうえで吉田スーツを選んでくれたかお客様へ
出来上がるまで恐らく半信半疑だと思います。だからこそ吉田スーツではその過程、対話。キャッチボールを大切にしています。例えば自分のパートナーが交通事故に見舞われて担当医にあなたが「お願いします、○○を助けて下さい」と投げかけて「全力を尽くします」なのか「うーんそうですね、やってみないと分からないですから」と言われるのどちらが良いですか?きっと前者だと思います。ここで問われるのは覚悟です。確かにやってみないと分からないは真実です。しかしその間お客様はどういう時間を過ごすでしょうか。答えは明白だと思います。吉田スーツは全スタッフがその1着1着がその時最高の仕上がりになるように向き合っています。オーダースーツ業界問わずこの1つ1つの積み重ねがあなたの、吉田スーツの歴史を作っているのだとあえて断言させていただきます。あなたのその人生録に刻む一着を仕立てさせていただきます。当日はどうぞよろしくお願い申し上げます。
