ツイードといえば、英国やスコットランドの生地を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
今回は、日本の老舗毛織物メーカー「KUNISHIMA(国島)」が手掛ける、国産ツイードコレクション「The J.SHEPHERDS」をご紹介いたします。
今回ご紹介するのは、日本で育てられた羊の羊毛を使用し、製造工程も国内で行われている純国産のツイードです。
日本の素材と織物技術から生まれた、こだわりの詰まったコレクションとなっています。
KUNISHIMA(国島)とは
国島株式会社は、1850年創業、愛知県一宮市を拠点とする老舗毛織物メーカーです。
一宮市を中心とする「尾州」は、日本を代表する毛織物の産地として知られています。
長い歴史の中で培われた技術を背景に、国島では伝統的な服地づくりを大切にしながら、独自の素材開発にも取り組んでいます。
今回ご紹介する「The J.SHEPHERDS」も、その取り組みから生まれたコレクションのひとつです。
日本の羊毛を使った「The J.SHEPHERDS」

世界には数多くのウール生地がありますが、スーツやジャケットに使われる高級服地の原料には、オーストラリアやニュージーランドなど海外産の羊毛が広く使用されています。
一方、日本国内でも羊は飼育されており、羊毛が生産されています。
国島が取り組む「JAPAN WOOL PROJECT」は、そうした国産羊毛の可能性に着目したプロジェクトです。
日本の羊飼いが育てた羊の毛を、日本のものづくりによって一枚の服地へと仕上げる。
The J.SHEPHERDSは、原料から製造まで日本国内にこだわったツイードです。
単に国産というだけでなく、普段なかなか知ることのない羊毛の生産背景にも目を向けた、興味深い取り組みだと思います。
しっかりとした生地感と豊かな表情

今回ご紹介する生地は、ツイードらしい厚みと、しっかりとした風合いが印象的です。
写真にある生地には、550g/mや590g/mといった目付けのものもあり、秋冬のジャケットにふさわしい存在感があります。
織り目がはっきりと感じられるヘリンボーンや、色糸を組み合わせたチェック柄など、生地によって表情もさまざま。
滑らかで均一なウール生地とは異なり、糸の太さや色の重なり、織りの凹凸が生み出す雰囲気は、ツイードならではの魅力です。
少し無骨でありながら、どこか温かみのある表情。
こうした素材の個性を楽しめるのも、秋冬の装いの面白さではないでしょうか。
クラシックな色柄も魅力


今回のコレクションには、落ち着いた色合いから個性的なチェック柄まで、幅広い生地が揃っています。
中でも印象的なのが、ダークカラーをベースにオレンジのウィンドウペーンを配した生地です。
大胆な柄でありながら、ベースカラーが落ち着いているため、クラシックな雰囲気も感じられます。
また、ブルーグレー系のヘリンボーンは、ツイードならではの織りの表情が際立つ一枚。
柄物をあまり着用されない方でも取り入れやすく、ビジネスカジュアルから休日の装いまで、幅広く楽しめそうです。
そのほかにも、複数の色が織り交ざったチェックや、素朴な風合いを持つ生地など、それぞれ異なる個性があります。
オーダージャケットで楽しむ国産ツイード
The J.SHEPHERDSの生地は、特に秋冬のオーダージャケットにおすすめです。
例えば、ヘリンボーンの生地を使ったシンプルなジャケット。
装飾を抑えたデザインでも、生地そのものの表情が装いに奥行きを与えてくれます。
一方、チェック柄の生地であれば、少しゆとりを持たせたシルエットや、パッチポケットを取り入れたクラシックな仕様もよく似合います。
合わせるアイテムは、ウールのスラックスはもちろん、コーデュロイパンツやデニムなどもおすすめです。
ニットの上からさっと羽織るだけでも、秋冬らしい装いを楽しんでいただけると思います。
生地の個性を活かしながら、自分好みの一着に仕立てられることも、オーダージャケットの魅力です。
生地の背景まで楽しむ一着
世界各国には素晴らしいツイードが数多くあります。
その中で、日本の羊毛を使用したThe J.SHEPHERDSには、また違った面白さがあります。
羊を育てる人がいて、その羊毛を扱う人がいて、生地を織る職人がいる。
一枚の生地の背景には、さまざまな人の仕事がつながっています。
普段は色柄や着心地から生地を選ぶことが多いと思いますが、ときには、こうした背景を知って選ぶのも素敵ではないでしょうか。
日本の羊毛と尾州のものづくりから生まれた、The J.SHEPHERDS。
国産生地がお好きな方はもちろん、英国ツイードとは異なる表情を楽しみたい方にも、ぜひご覧いただきたいコレクションです。
写真では伝わりきらない厚みや質感もございますので、ぜひ店頭で実際の生地をご覧ください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
打井ブログ
