こんにちは、藤原です。
本日はトラッドな私見を含みますが私が考えるスーツ、ひいては紳士服の定番生地とは何にかという命題で皆様にお届けできればと考えております。特に現在トップシーズンでもある秋冬生地のご検討の一助になれれば幸いに思います。
① キングオブスーツ 王道のフランネル
秋冬のスーツの王道といえば、フランネル。柔らかな起毛が光を穏やかに受け止め、落ち着いた色にも奥行きを生み出します。なかでもミディアムグレーはその魅力を存分に味わえる一着。華やかな柄がなくても、生地の表情だけで十分に絵になります。少し踏み込むとフランネルには紡毛と梳毛があります。ふっくらとした風合いと豊かな毛羽を楽しむ紡毛。すっきりとした表情で端正に着られる梳毛。同じフランネルでもどちらを選ぶかで仕上がりの趣は変わります。クラシックな装いがお好きなら適度に重みのある生地で胸元に立体感を持たせ、パンツには少しゆとりを。生地がすとんと落ちる姿や、歩いたときの揺れまで楽しみたくなります。起毛に馴染むチョークストライプを選ぶのも通好みの楽しみ方です。
白シャツに控えめなネクタイ、足元には黒の革靴。そんな正統派の組み合わせがしみじみカッコいい。着こなしを足し算しすぎず、生地と仕立てで魅せる。フランネルスーツには王道を選ぶ楽しさが詰まっています。

肩幅はいつもより大きめに取り、ラペル幅は10.5cmへ。構築的な紡毛ヘビーフランネルだからこそ絞りを意識した雰囲気を追及しています。デザインは遊び無し、クラシックな生地はそのまま生地の味を楽しむ。良い生地こそ引き算を大切にしています。

紡毛フランネルだからこその表情の奥ゆかしさを見て感じる事が出来ます。ピンクのキャンディストライプを覗かせて気分はラルフとトムブラウンの間ぐらい、ニューヨークへ出稼ぎにきた少し田舎出身みたいな雰囲気が最高です。
いかがでしたでしょうか。
いつものサイズ感もまた良いですが、今まで試したことのないシルエットを狙って仕立てるのもまた一興です。11/1から11月末まで国分寺店では1930Sの上流階級が着ていた所謂「サーティーズスーツフェア」を行います。弊社代表の吉田はもちろん店長打井もクラシックを得意としておりますので、冬のちょっとした御呼ばれに着たくなるような一着を是非ご検討くださいませ。
