こんにちは、藤原です。
ついに体調を崩しました、、自身二度目のコロナに罹り寝込んでおりました。つくづく「身体は資本」であることを痛感しましたね。皆様におかれましてもインフル・コロナにはお気を付けいただけると幸いです。
さて本日の表題は「GOOD VIBES」と称しましてご縁いただいたお客様の仕上がりをご紹介して明日のスーツ選びの一助を願う連載企画でございます。今回は年内最後という事で久しぶりに私着用のスーツのご紹介で締めくくろうと思います。いつもより解説多めにご紹介いたします。
普段お話しさせて頂いているお客様には生地オススメで「目付けが重たい生地」をご提案させて頂いております。なぜか。それは仕上がりの雰囲気に差が生まれるからです。
抽象的に「仕上がりの雰囲気が違う」とお伝えしましたが少しロジカルにお話いたします。スーツないしはジャケットは「表地+芯+裏地」で形成されます。この3つ合わせた総重量が重要で重たくなればなるほどスーツは立体的になりやすく、その重たさから深いシワが付きづらくなります。
吉田スーツではベーシック、エグゼクティブ、プレミアムとありますが比較的手頃な「ベーシック」だとスーツ内部の芯がハーフ毛芯と呼ばれるおおよそ半分の芯がスーツジャケットの前身部分に入ります。つまり何が良いたいかと言うと「芯が比較的軽く総重量は生地の重たさに依存する」という事をを示します。
もちろん軽快さは損なわれるため一長一短ではありますが品性纏うスーツに軽快さは必要ない。というのが私の考え方です。話は戻り今回のスーツ作成は普段着用のシャツの属性から生地を選びました。基本的にオックスフォードのスポーティなシャツが好きでくたくたなシャツに一種のセクシーさを感じる私はスーツ生地に関してもツヤ控えめ、かつウエイトがあり、オーセンティックな表情の生地を探しておりました。
ディテールは60-70Sあたりのブルックスブラザーズのナンバーワンサックスーツをベースに選んでおります。しかしサイズ感に関してはそうではありません。肩幅をしっかりとり、ウエストはシェイプがしっかり入るようにサイズ感を調整、股上を通常より2cm上げてサスペンダー、尾錠でドレッシーな印象に仕上げています。このオーセンティックなクラシカルなディテールを現代風にアップデートするサイズ感を落ち着いたカラーでスーツを作る。ここに私の好み個性があるのではないかと考えております。
いかがでしたでしょうか。
もちろんこの年代のスーツが好きなど趣味嗜好は人それぞれではありますが、そこにいかに現代のエッセンスが入るか。この連続がファッションを作り上げていくと考えております。紳士服だけ置いて行かれてはいけないのです。