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紳士服の源流・英国には、一風変わったスタイルのジャケットがあります。それが今回、ご紹介する「ノーフォーク・ジャケット」です。このジャケットは、1860年代以降、プリンス・オブ・ウェールズ(後のエドワード七世)がハンティングの際に着用したことから一般に流行するようになったと言われており、彼の別邸がノーフォーク州のサンドリンガム・ハウスであったことから、この名が定着したようです。 このジャケットは、腰を取り巻くベルトを備えたシングル・ブレストが基本で、銃を撃つ際に肩や腕の動きを妨げないようにアクション・プリーツを備え、腰の両側には収納量の大きなボタン&フラップ付きの大型ポケットを持ち、その重量を支えるためか、肩から腰にかけてベルトが縫い付けられているのが外観上の大きな特徴です。このような狩猟に特化した上着ですから、ボトムズは機動力の高いニッカーボッカーズ(Knickerbockers)を合わせて上下揃いのスーツとして着ることが多かったようです。 よく見ると、かなり風変わりなスタイルなのですが、今でも世界中で人気が高く、既製からオーダーまで、さまざまなノーフォーク・ジャケットが作られています。吉田スーツでも数年前から企画していたのですが、やっと念願が叶いました。ご興味のある方は原型となったジャケットと共に展示してありますので、是非、ご来店いただき、その魅力に触れていただければと思います。 2011.11.11 ニュー&吉田スーツ オープン
吉田スーツとニュー&吉田スーツの出勤予定者
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