2005年に米軍用のショートコートをベースに「ジ・オフィサーズ」というコートを作りましたが、その後も魅力的な軍用衣料を探して古着屋を回り、ネットで検索した結果、、またまた素敵な一着を発見しました。それが1930年代に米陸軍に採用された「マッキノウ(Mackinaw)」と呼ばれるショートコートです。このコートは、「ジ・オフィサーズ」の原型となったものの初期モデルで、ダブル合わせは同じですが、ショールカラー(へちま襟)になっているのがポイント。もっとも「マッキノウ」は軍採用以前から防寒衣料として一般に着られていたコートで、「マッキノウ・ウール(Mackinaw Wool)」と呼ばれる厚手チェック柄のメルトン生地で仕立てられていました。現在では米国シアトルの「フィルソン(FILSON)」製が一般的ですが、いろんなメーカーで作られていたようです。そこで吉田スーツでは、実際に入手した1930年代の軍用モデルから型紙を起こし、ネイビーや伝統的なチェック生地で仕立てたところ、ミリタリー色が払拭され、大人にふさわしい一着に仕上がりました。ちなみに、くすんだ濃緑色を「カーキ(Khaki)」と呼ぶのは間違いで、正しくは「オリーブドラブ (Olive Drab)」。本来のカーキとは「くすんだ黄褐色」ですからお間違いなく。ともあれ、この秋の吉田スーツは、カジュアル系コートが大豊作。本当は「来年にとっておここうか?」と思ったのですが、早いほうがいいと、2011年中に発表することにしたのです。なお、国分寺の吉田スーツには、この二着のサンプルの他、1930年代の本物(官給品と注文仕立て品も!)も展示してありますので、ご興味のある方は、是非、いらしてください。
2011.11.11 ニュー&吉田スーツ オープン
吉田スーツとニュー&吉田スーツの出勤予定者
いいね!
11月11日は、虎ノ門店オープニングパーティの為、国分寺店は17時までの営業となります。ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いいたします。