中学三年の息子の宿題、長文なので疲れるので読まないほうが良いと思います。
が
なんか親ばかですが、息子すげーんじゃねーって感じの文章力。夫婦そろって頭
悪いので、なんだか嬉しいので。
選んだ写真は、
増長天像(四天王立像のうち)
晴天の空の下で仮金堂を見つめる。仮金堂の扉は木造であるにもかかわらず、重々しく、やわらかいさわり心地であった。扉を開けると同時に右足を仮金堂の中に踏み入れた。私が入った世界は外とは別世界で、キリッとした空気が体に伝わった。その薄暗く静寂な廊下を進む先には増長天像があった。他の四天王達とは違い表情や姿勢に落ち着きがあり、量感も豊かで重々しいのが伝わってくる。木造であるにもかかわらず、鋼色と青色が重厚感を増し、その肉体美に圧倒された。しかしこの重々しさの中に感じる温かみは何だろうか。険しさの中に感じる温かみは如来などの表情と共通しているようにも感じる。暗闇の中にある堂々とした姿。険しさの中にある温かみ、それらに私は息を飲んでしまった。心のすみまでみつめられるような、あのひとみには魅力的な偉大さがあるようにも感じた。そして再びうすぐらい廊下を進み扉を開け出ると晴天の下にあるいつもの変わらない世界が広がっていた。邪気がさった私にはきれいすぎる世界があった。
と、息子作。もしかして、将来テーラーになったら、すごい洋服を作ってくれそうな気がした。素直な子に育ってくれてありがとうございます。