近年、スーツスタイルでも多く取り上げらているのが
クラシックな柄。
幅広いストライプやチェック柄も種類多くなってきた気がします。
今回はその中でもチェック柄を取り上げてみようと思います。
クラシックでも代表的なグレン・チェック
グレンチェックは正確に言うとグレナカート・チェックと言います。
これは、スコットランドやアイルランドでは「グレン」は「渓谷」という意味で、
スコットランドのグレン・アークハート一帯で織られていた、細かなチェックを数種類集めた生地のことです。
グレン・アークハートが繋がり、グレナカートとなっています。
グレナカート、グレンが「渓谷」を意味するので、直訳してしまうと、
アークハート渓谷ということを意味しますね。
このグレンチェックを愛したのがかつての英国皇太子のウェールズ公(後のエドワード7世)。このことからよく、グレン・チェックのものをプリンス・オブ・ウェールズとも呼ばれます。
今では、グレン・チェック全般的にこのプリンス・オブ・ウェールズと呼ばれることもありますが、正確には、先程の画像のようなシンプルなグレン・チェックに鮮やかなブルーのオーバーチェックが乗ったものを好んで着用していたようです。
ちなみにこのプリンス・オブ・ウェールズ、イタリアでは、ガレス(Galles)と呼ばれているようです。ガレスとはウェールズのことで、
イタリアで正確には、プリンス・ディ・ガレス(Principe Di Galles)といもいうみたいです。
さて、このグレン・チェック。
いろんな種類もあるので、少しご紹介。
写真のものだけでもバリエーションが豊富なのがわかります。
オーバーペーンの色合いの組み合わせも多いので、きっとお好みのものが見つかると思います。
私個人的には、どの柄でも基本ベスト付きの3ピースでのお仕立てをオススメします。
英国らしい雰囲気でカチっと着こなして頂くとより素敵だと思います。
オーバーペーンなどの色合いを拾って、シャツやネクタイを合わせるなど、コーディネートも楽しめる生地ですので、
是非店頭にてチェックしてみて下さい。
上間