今回は題名通りオーダースーツを仕立てる際にして頂くと非常に助かる事についてお話ししていきます。
オーダースーツを作る際は、既製品のスーツと違い試着するのが難しいです。
出来上がりのイメージを膨らませる事と、好みのサイズ感をしっかりお伝えして頂けると、それを参考に採寸ができますのでより理想に近いスーツになるかと思います。
こちらも前回同様「ふーん、そうなんだ」程度に読んでください。
仕立てる際にしていただきたい事
・こんなスーツがいいなぁというイメージを作る
・サイズ、シルエットの参考になるスーツをお持ち頂く
・普段着ているシャツをお持ち頂く
・こんなスーツがいいなぁというイメージを作る
オーダースーツは生地から選んで頂きます。
既製品とは違い完成品を見る事が難しい事が多いので、事前にインスタグラムや雑誌などを見てどんな色柄がいいかをザックリとでいいのでイメージしていただけると、スムーズにオーダーが出来ると思います。
勿論ノープランでどんな生地があるのか見てから決めるのでも大丈夫です。
・サイズ、シルエットの参考になるスーツをお持ち頂く
サイズ感の好みは人それぞれです。「太め」「細め」の感じ方も千差万別なので言葉だけでなく、普段着ているスーツを参考にここは太く感じる、ここはもっと細くしたい、この丈はちょっと長いなど視覚的にわかるものがあると、1回目からでもその人の好みに近いスーツを仕立てる事ができます。
ただし、スーツには適正なゆとりがあるという点はしっかり頭に入れていて欲しいです。
既製品の中にはゆとり量を無視して細く作られているものがあります。
カジュアルシーンでスキニーデニムなどが流行った影響でスーツのサイズ感もタイトになって着ていると思うのですが、ピタピタのサイズ感でも着る事はできますが、ゆとり量が少ないと膝が抜けたり縫い目から解れたり破けたりする事もありますし、何より動き難くなってしまいます。
出来るだけ好みのサイズ感に近づけられる様にしてはいるが、ゆとり量を考えると難しいこともあるという点はお含みおき下さい。
もしタイト目がお好みの方は、種類は多くないのですがストレッチ素材の生地もございますので、そちらをお選びください。
また、サイズ感には流行があるので最初のスーツはベーシックに適正の範囲内のサイズ感で作るのがお勧めです。
初めての方には仮縫いがお勧め
一度簡単に縫い上げたものを着る事ができるので、おおよそのサイズ感の確認ができる。
1度仮縫いをすれば2度目以降はサイズや好みが大幅に変わらなければ仮縫いは付けなくても大丈夫です。
デザイン的に難しいものやタイトめが好みの方、サイズ感がシビアな場合は特に仮縫いをお勧めします。
着ていて気になる点を次回改善していけば、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と好みのサイズ感に近づけられます。
・普段着ているシャツをお持ち頂く
こちらはジャケットの袖丈を決める時に重要になってきます。
大体の適正な長さというものはあるので、無くても適正サイズでお仕立て可能なのですが、普段着るシャツの袖の長さにより、ジャケットの袖口から見えるシャツの袖口の長さが変わってきます。
この点から考えると普段着ているシャツをベースにジャケットの袖丈を考える方がバランスは良くなります。
吉田スーツではシャツのオーダーも承っておりますので、特に普段着ているシャツにお気に入りのものがなければ是非スーツと一緒にご注文ください。