いよいよ梅雨の時期がやって参りました。
ジメジメと蒸し暑い時期にこそお勧めな生地があります。
今回はその中でもリネンのシャツにスポットを当てて行こうかと思います。
夏に近づくにつれてリネン!リネン!と毎年のように言っている私ですが、これほどお勧めするのには理由があるのです。
毎年、リネンのシャツを作り続けている私の偏見を織り交ぜお話していこうかと思います。
リネンをお勧めする理由として
1、べたつかない
2、通気性がよく蒸れにくい
3、季節感が出る
の3つが挙げられます。
1、べたつかない
リネンの肌触りとしてコットンに比べると硬めでザラザラとしています。
このザラザラとした触感に加えて繊維が伸びにくいため、汗をかいても肌にまとわり付くこともなく快適に着る事ができます。
また、リネン特有の「シワ」によって肌に触れる面積が減ることも多少影響しているのではないでしょうか。
2、通気性がよく蒸れにくい
リネンのシャツの場合、大抵の生地がざっくりと織られているため通気性がいいのも特徴です。
(一部オールシーズンのリネンもございますが、こちらは例外とさせて頂きます。)
さらに汗を吸って発散させるのも早いため、蒸し蒸しした時期には最適な素材なのです。
3、季節感が出る
季節感と言うと、夏はリネンやシアサッカー、冬はツイードやフランネルなど、その時期に適した見た目の涼しさ、若しくは暖かみのある素材を身に纏うことで、着用者本人が快適なだけではなく周りの人にも影響を与えるのではないでしょうか。
例えば、真夏にダウンジャケットを着ていたとすると、見てる側も暑く感じてしまう気がしませんか?
真冬にシャツ一枚の格好だとこっちも寒く感じますよね?
かなり大げさな例えではあるのですが、季節感のある服を1点でも取り入れることで与える印象というのは大きく異なると思います。
だからこそ、暑い夏にはリネンをお勧めしたいのです!!
さて、ここまでリネンの良さについて触れてきましたが、リネンの特徴として多くの方が避ける理由の1つであろう「シワ」ができると言うことについてお話します。
最初に結論を言いますと、リネンの「シワ」はできてナンボ!!!だと私は思っています。
リネンやコットンなど植物性の素材はウールなどの動物性の素材に比べると、シワの復元力がほとんどありません。
なので、どう丁寧に着用しても1日着ればシワはできてしまいます。
これを許容できるかどうかの問題ではあるのですが、綺麗好きが多い日本人にはこのシワを好ましく思わない方も少なくはないでしょう。
ですが、一度試してみて頂ければリネンの快適さを分かって頂けると思います。
着ているうちにどんどん繊維が柔らかくなり、独特のこなれた感じが出てきます。
さらに肌触りも新品の頃と比べるとソフトで、着心地が着るほどよくなっていきますよ。
手入れに関しても、洗濯時には畳んでからネットに入れて洗い、干すときにしっかりシワを伸ばしてあげれば、アイロン無しでも着れるかと思います。(パリっとしたい場合はアイロン必須ですが…)
リネンのシャツはビジネスシーンでは難しいかもしれませんが、カジュアルシーンでは是非夏の定番としてワードローブに何着かお持ち頂きたいと思います。
またリネン100%ではなくてもコットン×リネンの混紡生地もございます。
こちらも清涼感のある維持になりますので、リネン100%に抵抗がある方は是非こちらをご検討ください。
海や山などのレジャーシーンにも活躍してくれるハズです!
是非お試しください!