結婚式のスーツとして人気なのがタキシードとフロックコートです。
タキシードはラペル(衿の部分)が拝絹(ハイケン)と呼ばれる光沢のある生地を使っております。
ショールカラー(ヘチマ衿とも呼ばれる、写真の画像の衿型です。)とピークドラペルの2種類ありますが、フォーマル度などは変わりませんので好きな形をお選び下さい。
最近はタキシードのお問い合わせも多くなっている印象もございますが、タキシードは基本的に夜の正装となります。
お昼からの式でタキシードというのは本当はマナーに乗っ取ってはいないのです。
結婚式場のスタッフの方の中にも知識のある方は大勢いるかと思うのですが、たまにお昼の式でタキシードを勧められたという話を耳に挟みます。
本当は夜の正装だと言うことは是非覚えておいてください。昼間は何を着ればいいの?と思っていただいた方はタキシードの説明の後にご説明いたしますので、是非最後までお付き合いください。
もう一点タキシードの着こなしに関して勘違いされていることが多いのが「ベスト」の有無。
正式なタキシードの着こなしとしては、ベストは着用しません。
ベストの替りにカマーバンドを着用します。
トラウザーズに関しては「ベルトでしめる」のではなく、「サスペンダーで吊る」方が正解です。
結構間違った着こなしをしている方に出会うのですが、昨今ではそこまでカチカチなルールに則っていないように感じますので、今ご説明させていただいたことを頭の隅にでも置いて頂き、好きな格好を楽しめばいいのではないかと個人的には思っています。
タキシードは夜の正装。では昼間は何を着ればいいのでしょう?
お勧めはフロックコート
スーツのジャケットの着丈を伸ばしたような見た目です。
写真のトルソーでは、ピンタックシャツのピンタック部分を強調したかったのでベストを着せませんでしたが、普通のシャツの場合ですと中にベストを挟んであげたほうが、より一層の華やかさを演出することができます。
スリーピースとしてでもいいのですが、シルバーグレーのベストなどオッドベストの着こなしでも素敵ですよ!
当店ではタキシードの場合ですと、着用後に普通のジャケット(襟の部分を拝絹から胴部分と同じ生地に変更する)にお直しするのは難しいのですが、フロックコートの場合ですと着用後に着丈を調整して普通のスーツとしてご着用できるようにすることも可能です。
普段からタキシードやフロックコートなどを着る機会は多くないと思いますので、マナーや着こなしの面でわからない事というのも沢山あると思います。
そんな時は是非私たちスタッフにご質問して頂ければと思います。