こんにちは、藤原です。
暑さが本格的になってきましたね、皆様におかれましては体調管理は大丈夫でしょうか。個人的には今年も夏バテの時期が来たなというイメージですが今年は万全の状態で皆様にお会いできるようお待ちしています。
さて本日の表題は「藤原の脳内#8」と称しまして今のファッション的な気分を簡潔にフランクにお伝えする企画です。特に共感いただける機会はないかもしれませんがお読みいただけると幸いです。付ける副題は「価格とファッション性」です。
買う服、ひいてはスーツですが「価格と対価(ここではファッション性と表現します)の交点」こそ支払う金額であり選ばれるサービスになると考えています。あえてサービスという表現をしましたが誰から買いたいと思うか、誰がオススメしているのか、その一つ一つが同じ商品でも価値を変えてしまいます。つまり服、ひいてはスーツは店頭で経験してこそ服の価値を再認識することが出来ると考えています。
しかし世界情勢は向かい風を浴びせてきました。伝染病の影響で対面販売は少なくなり、テクノロジーの影響でネットで購入した商品は明日到着する、自ずと価値は商品のみになり購入価格は下がっていきます。行き渡ることが少なくなっていく資金は日本のクラフトマンシップに打撃を与え商品は簡略化と着る服の均一化を抱き合わせることになります。時代と言う大きなうねりの中にファッションは変異していかなければならないのかもしれません。
一方でカウンター的なカルチャーが生まれるのがファッションの面白い一面です。だからこそスーツを着る、しかもオーダーで。クリエイティブにコーディネートを想像する、他の人がそうでないから。言い換えれば「モード」という考え方は紳士服の対極にあると考えられがちですが、近い将来もしくは既に抱き合わさった感性が主流になる日が来るのかもしれません。
かくゆう私は「スーツも所詮は服、されどファッション」的な考え方を持っている為「コーディネートを楽しむ着数と生地のクオリティの両立」こそ至高と考えてしまうこの頃です。そんな私が今この感性で「この生地いいなあ丁度良くて気持ちがいいなあ」と感じる生地をご紹介致します。
LINEN 1/25 PLAIN(100%LINEN 360g/m)
吉田スーツでは世界トップの名産地のリネンを数揃えておりますが国産のリネン生地、悪くない。
目付360g/mのヘビーリネンを25番手単糸で織りあげるこの生地をガッシガシに着たいです。色は4色展開ですが正直十二分に選べると思います。品のあるホワイト、定番の生成り、少し外してネイビー、ひそかに人気のブラック。たまりません。
COTTON SUCKER SOLID(100%cotton 135g/m)
いやー良いですね。トラッドに傾倒している私からするとこの辺はだいぶ気持ちがいいです。ウエイトはかなり軽量ですので軽く羽織れる、そんなスーツジャケットをお求めの方にはもってこいだと思います。
COTTON CHINO(100%COTTON 430g/m)
たまんないですよ。重量430g/mの重ためのガシガシ国産チノ。このウエイトでしたら落ち感もかなり綺麗で良い経年変化が望めそうです。アメリカのジャズマンがこの辺の生地感のコットンスーツ着用していたら悶絶ですね。
いかがでしたでしょうか。
前半後半でだいぶ温度差がありましたね。みなまで言うつもりはありませんが私はこのあたりがオススメです。