こんにちは。藤原です。
下北沢、国分寺、国立と出勤していますが街を見るとコートやマフラー、ツイードジャケットなど冬本番の装いでいる方を多く見受けられるようになりました。まさに寒さの本番を迎えている今日この頃ですが皆様はもう冬支度はお済でしょうか。
さて本日は「確固たる哲学に触れる」です。
皆様は何かを追求した経験はありますでしょうか。例えば鉄道マニアになれば乗る専門の「乗り鉄」撮る専門の「撮り鉄」、もっと言うと毎朝飲むコーヒーの味。なんとなくでも好きだから続けて追及したくなる、好きでつい行動してしまう、これら一般的に愛智と呼び=哲学という言葉で表現するそうです。
自身の仕事にも確固たる哲学を見せている生地メーカーがあります。
ご紹介するのは「ハリソンズ・オブ・エジンバラ(Harrisons of Edinburgh)」
生産国はイギリスの本格派生地のご紹介です。
「ハリソンズ・オブ・エジンバラ(Harrisons of Edinburgh)」
-最高の品質を持つオーダー生地は、最も優れた羊毛原料からしか生まれない-
186c年 後のエジンバラ市長であるサー・ジョージ・ハリソンによって創設されたマーチャント(商社)です。トレードマークは「赤いバンチ」、何よりも品質にこだわり日々試行錯誤を繰り返す旅路はいつの時代も有名テーラーに愛され続けてきました。妥協のない打ち込みの正確性としなやかさは哲学があってこそ、ゆえに世界各国から絶対的な信頼を集めているのです。
今回ピックアップしたバンチは3種類です。
まずはご覧いただきましょう。
HARRISONS -FRONTIER(フロンティア)- 300g/m
比較的秋冬寄りのオールシーズン生地ですが、特筆すべきは「平織り」であること。通常平織はその織り方から通気性に優れており、さっくりとした生地感でよく見ますが300g/mというしっかりとしたハリコシのある生地で作り上げると良いバランスに。さらに優れた回復力と仕立ての美しさから本国サヴィルロウでも定番として使われています。
HARRISONS -REGENCY(リージェンシー)-280/300g/m
グローバルで活躍するビジネスマンに向けてハリソンズが提案しているリージェンシーは厳選されたメリノウールで2本づつ使用し、軽快感のあるしなやかな仕上がりになっています。絶妙な重さとモダンなブリティッシュが兼ね備わったおススメの生地です。
HARRISONS -PREMIER CRU(プルミエクリュ)-330g 99%wool 1%cashmere
ハリソンズを代表するスーツ地です。オーストラリアビクトリア州産のメリノウールを使用し、3回梳毛され最後に残った最も長い毛を使用し、伝統的な手法で織り込みます。何よりもバランス感覚に優れており、カシミアの柔らかさが手に取れます。
いかがでしたでしょうか。
華やかで分かりやすい生地がイタリアとするならば、こちはまさに「本質」そのもの。
手触りと相手に与える安心感で生地を選ぶのも「粋だなあ」と感じます。