こんにちは、藤原です。
寒い日が続きますね、春はすぐそこまで迫っているのかなと感じております。花粉もかなり飛び交っているようで発熱を伴う方もいらっしゃるようです。無理せずご自身のペースで過ごしていただけると幸いです。
さて本日の表題は「ファッション偉人伝#12」と称しまして皆様のファッションの教養にお力添えできればと思います。中でも本日はファッションの中心地、パリで10年以上世代を牽引し続けた現代ファッション史における最重要人物Hideki SEO(瀬尾 英樹)氏(以下敬称略)についてご紹介いたします。
Hideki SEO(1974-2024)(一部WEBより引用)
広島県出身の瀬尾氏は京都市立芸術大学を卒業後、グラフィックデザイナーを経てアントワープ王立芸術大学を首席で卒業。卒業審査員を務めた「アライア(ALAÏA)」のデザイナー アズディン・アライア(Azzedine Alaia)に高く評価され、2005年からアシスタントデザイナーとして勤務する傍らで自身の作品制作を続け、2011年からはヨーロッパやアメリカをはじめとする世界各国の美術館でアートプロジェクトを発表し、多くの作品を残してきました。
彼の爆発的な表現力と革新的なデザインソースはパワフルでありながら唯一無二の存在であり多くのファッションデザイナーの規範となる存在でした。
以下は瀬尾氏HPより抜粋した全文です。
A love affair with culture and travel serves as inspiration for innovative designer Hideki Seo, and his dedication to his craft is limitless. By day he works as design assistant for fashion great Azzedine Alaïa, but night belongs only to Seo-who has a habit of producing museum-worthy pieces into the wee hours. With clear artistic aspirations, Seo’s whimsical and wildly creative pieces are a testament to many things, including his studies at Antwerp Academy of Fashion, extensive world travels and, of course, his own mind blowing aesthetic. Seo, a man of great humility and graciousness, attributes much of his success to his seven years with Alaïa, whom he refers to as the ‘legend of mode. Jeniffer Wells ALIVE MAGAZINE 2013
文化と旅行との恋愛は、革新的なデザイナーの秀樹瀬尾のインスピレーションとして役立ち、彼の工芸品への献身は無限です。日中、彼はファッションの偉大なアゼディン・アライアのデザインアシスタントとして働いていますが、夜は早朝に博物館にふさわしい作品を制作する習慣がある瀬尾だけに属しています。明確な芸術的願望を持つ瀬尾の気まぐれで乱暴に創造的な作品は、アントワープファッションアカデミーでの彼の研究、広範な世界旅行、そしてもちろん、彼自身の心を吹く美学など、多くのことの証です。偉大な謙虚さと優雅さの男である瀬尾は、彼が「モードの伝説」と呼ぶアライアとの7年間に彼の成功の多くを帰しています。 ジェニファー・ウェルズ・アライブ・マガジン2013
いかがでしたでしょうか。
先日、日本時間3/20(水)の深夜に瀬尾氏の突然すぎる訃報、49歳という若すぎる別れにはファッション界に衝撃が入りました。モードという入れ替わりが激しいファッションの中心、パリで10年。その華々しいキャリアに今一度目を向け享受するのが我々の役目なのかもしれません。深い哀悼と遥かな敬意を表します。