こんにちは、藤原です。
暑い日が増えてきましたね、今年も梅雨を感じない日々が続いております。苦しくなるのが日々着る服ですが、服の奴隷と化した私からすると関係ありません。この記事ご覧の方につきましてはキーワード「服の奴隷」で話しかけて下さい。熱くお話いたしますのでご容赦ください。
さて本日の表題は連載企画であります「ファッション偉人伝#14」と称しまして皆様の明日の教養を届けるべく企画でございますが中でも本日はジェンダーレスをトラディショナルに昇華する気鋭の天才「アレキサンドロ・ミケーレ」についてお話いたします。
アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele 1972/11/25-)以下一部WEBより引用
![グッチの新クリエイティブ・ディレクターに、アレッサンドロ・ミケーレが就任! | Vogue Japan](https://media.vogue.co.jp/photos/5d306ca39ab9610008713c6c/master/w_1600%2Cc_limit/gucci.jpg)
アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)は1972年11月25日、イタリア・ローマの郊外で誕生し、アリタリア航空の整備士をしていた父と、映画プロデューサーのアシスタントをしていた母に育てられました。
彼の名声を確実な物にしたのが2015年1月から2022年11月までクリエイティブディレクターとして務めたGUCCIでの功績が大きいといっても過言ではないでしょう。セクシュアルでありながらもトラディショナルなデザインはGUCCIという老舗メゾンの持つ重厚感を一新しました。
ミケーレはローマのAccademia di Costume e di Modaでファッションを学び、1994年卒業後はイタリアブランドであるレ・コパンでキャリアをスタートさせます。
3年後の1997年ミケーレはフェンディ(FENDI)へ移籍、当時54年間FENDIのクリエイティブディレクターを務めていた「モード界の帝王」と呼ばれるカール・ラガーフェルドからの熱烈なラブコールがあっての決定だともいわれています。
5年後の2002年にはグッチ(GUCCI)への移籍が決定、この移籍はミケーレがまだFENDIに在籍中、当時のGUCCIのクリエイティブディレクターを務めていたトム・フォードから熱烈なスカウトを受けて決定したともいわれています。まだ無名だったミケーレがトムフォードの元でバッグデザインチームの一員として務めることで名声の第一歩になったと言われています。順調にキャリアを重ねるミケーレは2011年アソシエイト・クリエイティブディレクターに就任。当時、GUCCIのクリエイティブディレクターを務めていたフリーダ・ジャンニーニの右腕として活動することになりました。
2015年1月ジャンニーニと当時のCEOの同時退任に伴い、GUCCI内部はCEOとクリエイティブディレクターの決定が迫られていました。新CEOにマルコ・ピッザーリが就任することは既に決定していたそうですが、新クリエイティブディレクターは未定だったそうです。そんな時、既にグッチで活躍していたミケーレの独特な感性に注目したビッザーリは10年以上GUCCIに在籍しているミケーレの知識と個性に期待します。2015−2016年秋冬コレクションの一週間前に既に発表直前だった前任のフリーダ・ジャンニー二のコレクションではなく、全てを一からやり直すようにとミケーレに課題を与えます。ショーアイテムやモデルの起用、会場の準備など誰もが不可能だと感じていた中、ミケーレは見事に大成功をおさめます。
![グッチ(GUCCI) 2015-16年秋冬ウィメンズ&メンズコレクション - 写真14](https://www.fashion-press.net/img/news/14806/gucci_15aw_14.jpg)
GUCCI 2015AW Collection
![Gucci Fall-winter 2018-2019 - Ready-to-Wear](https://th.bing.com/th/id/OIP.1YZGwGtmre7E2nvNiGHuAQHaLI?w=1597&h=2400&rs=1&pid=ImgDetMain)
GUCCI 2018AW Collection
グッチでの快進撃が止まらないミケーレですが2022年11月にブランドを退任することが発表されました。その後約1年4ヶ月次の動向は不明なまま本人のインスタグラムだけがたまに更新されるという状況でしたが2024年3月、VALENTINO(ヴァレンティノ)への就任が発表されます。
ミケーレが率いる新生ヴァレンティノのファーストコレクションが先日一部が彼のInstagramに発表され、ヴァレンティノ初のプレタポルテに今最も世界中から注目を集めていると言っても過言ではないでしょう。
いかがでしたでしょうか。
私が特に印象的だったのはやはり2018年AWの生首を持った女性のルックでしょうか。当時かなりセンセーショナルで各媒体がこのルックを表紙に掲載していたのを思い出します。ブランドに息吹が吹き込まれる瞬間はワクワクしますしミケーレ自体の今後の動向にも注目したいと思います。