こんにちは、藤原です。
台風が過ぎてからは晩夏といった気候が続いていますね、朝晩は少し暑さが和らいできました。いよいよテンションが上がる季節になってきましたね。
さて本日の表題は「コラム#1」と称しまして本日より取り留めないですがファッションに関する文書のようなお時間ある際にお立ちより頂く無いように出来ればと考えております。本日は「次代について」お話しできればと考えております。
親しくさせていただいている顧客様にはタイミングがあればお話ししているのですが、自身アパレル販売に携わった年数は10年ほど。所謂モードからファストファッションまで取り扱いの機会に恵まれたました。故にスーツへの神格化はなく、どちらかというと「所詮ファッションされどスーツ」ぐらいの位置づけとなっております。フランスファッションが隆盛を極めた1970年代、DCブームを牽引した1980年代、インターネット導入に伴い爆発的に某NBA選手が人気を博したストリートスタイルの1990年代、昨今再燃しているY2Kファッションが隆盛した2000年代など一過性があってこそファッション、有象でありながら無象であると確信めいたものが自分の中で軸となっております。
ではスーツひいては紳士服に一過性があるのかどうか。私の答えは「イエス」です。
しかしクラシックや普遍的などと揶揄される紳士服その流行のサイクルは広義で言うファッションと比べると緩やかではあると考えています、なぜか。私は「消費されてこなかった」からだと考えております。顕著な例が現在のファッション業界のサイクルスピード、次々に新しいブランドが生まれると年数が変わり去年の物は古く感じてしまいます。これはひとえにSNSの隆盛が原因であると言い切ってもよろしいかと思います。テレビからYouTube、YouTubeからTikTok。落語から漫才、漫才から何かに移り変わっていくでしょう。消費スピードの需要に合わせて供給はコンパクトかつスピーディになってきている現代社会においてはファッションも漏れることなく該当しています。
少し話は逸れましたが「オーダー」は今後消費されてしまうのかどうか。私の答えは「イエス」です。
オーダーに関しても漏れる事なく消費されつつあります。およそ20年前はオーダー品というのはまだまだ認知されておらず嗜好品の域を超えてこなかった。しかし現代においてはSNSやネットを中心にスーツのみならずオーダー品が認知され今や当たり前になっていると言っても過言ではありません。その波及はアジアにも浸透しており特に韓国やタイではオーダーという文化が大きく受け入れら、人気のテーラーの出現が後を絶ちません。舞台を移し日本においては気候変動によってクールビズにより一般サラリーマンは消費が減少、オーダーという文化は紳士服のみでなくファッションの世界で乱立、しかし物価高の影響によって支出は抑えることにより「オーダー品を着たい人」と「オーダー品をやめる人」に日本は分かれていくでしょう。
そうなっていく未来では「オーダー品をやめる人」を追っても仕方がないと判断するオーダーを生業にしている専門家たちは一つの答えとして「個性、特色」を求めるようになるかもしれません。大きいマスを取っていく横綱相撲は革新的なアイデア(ZOZOスーツ等)が無い限り消費者が減っていくので必然的に成長規模は小さくなっていきます。
お店としての特色は勿論ですが、同じぐらい重要な「販売員」。既製品の販売と大きく異なるオーダー品、オーダー業が乱立する時代では「やれ仕立てがどうの」「やれ生地がどうの」とネットには多くの意見が飛び交っていますが「コミュニケーション意思疎通の有無」こそ良い物が出来るかどうかにダイレクトに反映されると言っても過言ではないと思います。なぜならばそこに主観が入るから。その連続と時間の積み重ねこそ名品を生み出し、販売員は良き紳士服の「伝道者」として認知されるのかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
アパレル業界のお話が続いたので少々退屈に感じたかもしれませんがたまにはまとまった文章で読み応えのある物にトライしてみようと思います。