こんにちは。
先日、某通販サイトのセールでデジタル顕微鏡というのが安く販売されており、面白そうなので買ってみました。
自分の怪我をしている部分とか見て遊んでいましたが、これをスーツ生地にやったら面白いのではと思いました。
そこで、今回はこちらツイル生地(綾織)を拡大してみました。

多くのブログでツイルについての説明はされておりますが、「斜めのラインが出る織り方」です。
下の写真は、上の生地を拡大したものです。

拡大すると、糸の交差が段ごとに少しずつずれているのがわかります。
これにより、右上がり(または左上がり)の斜め方向に、連続した浮き糸のラインができます。これが「綾目(あやめ)」と呼ばれる斜めの畝(うね)です。
通常の距離からでは「斜めのラインが見える」程度ですが、顕微鏡で拡大すると、このように浮き糸が階段状にずれて並んでいるのがはっきりわかります。
織り構造を理解することで、生地の特徴や使い道もより深く見えてくると思います。
今回は紺無地のツイルでやりましたが、次回は平織などを見てみようと思います。