こんにちは、藤原です。
皆様GWはいかがお過ごしでしたでしょうか。目一杯楽しまれた方、ごゆっくり家族とお過ごしになった方様々かなと思います。とりわけ吉田スーツは平常運転、常にお楽しみいただけるご準備が出来ております。少し落ち着いたタイミングで吉田スーツへのご用命ご検討頂けますと幸いでございます。
さて本日の表題は「藤原の脳内#14」と称しまして例の如くファッションについてあれこれ記していくこちらの連載企画ですが本日は先日ブランドの快進撃の立役者だったデザイナーの退任が決定したスペイン発クラフトマンシップブランド「LOEWE:ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」に足を運ぶ機会がございましたのでその模様をリポート致します。
LOEWE
1872年に立ち上がった歴史あるブランドLOEWE。
その歴史はルイヴィトンよりも古く、LOEWEの生み出すアイテムはシンプルながら、他に類を見ない独創性があり老若男女問わず多くの層に愛されています。ブランド初期はオートクチュールをメインとするレザー製品を当時の富裕層や貴族階級に販売していました。今でいうオーダー品になります。
当ブランドのトップセールスを誇るのが革製品。皮革大国であるスペインからスタートしたブランドということもあって、こだわりが見受けられます。タフさがありながらも肌触りが柔らかい、羊革のナッパレザーを使った製品は多くの人から支持されており「ロエベナッパ」とも呼ばれています。そんな最高品質の革とスペインの職人による技術が合わさることで世界中から信頼され愛される製品がリリースされることになります。その中でもブランドアイコンである「アマソナ」や「パズル」、「ハンモック」といったバッグはとても人気があります。もちろんLOEWEの伝統的な革製品だけでなくアパレル製品にも注目が集まっています。かつてはハイブランドで富裕層マダム向けという印象がありましたが、近年ではデザイナー「ジョナサンアンダーソン」がヒットの立役者となりモダンで先進的ながらも落ち着いた印象がファッション好きな層にも届いています。

LOEWE パズル(WEBより引用)

LOEWE アマソナ(WEBより引用)

LOEWE ハンモック(WEBより引用)
実際の写真を交えながら解説していきます。

カラーサンプルがずらり。圧巻のボリューム

こちらは革製品の耐久テストの様子、最高級の物はあらゆる過程を超えて手元に届くのであると実感しました。

こちらは展示されているコレクションラインの一コマ。あのメーカーかな、なんて目線で見てしまうのはテーラーならではかもしれません。

ジョナサンアンダーソンは日本通であることでも知られており、特にスタジオジブリへの献金をもするほど。またスタジオジブリとのコラボレーションも実装されており即完売するほどの熱狂ぶりでした。写真はロエベのアイテムを拡大作成された商品で組み上がったハウル城です。

ジョナサンアンダーソンが手掛けた中での功績にアパレルがあります。圧巻のコレクション群は単にラグジュアリーであるだけでなく、造詣の美しさやモダン、ハイエンドでありながら親しみやすい。ここに凄みを感じました。
いかがでしたでしょうか。
ハイブランドと言うとギラギラした世界という印象をお持ちの方もいるかもしれません。しかしクラフトマンシップを持つブランドはそうではなくモダンと掛け合わさった時爆発的な化学反応を起こすと考えています。そのヒントがこの空間に詰まっていました。
ロエベ クラフテッド・ワールド展が開幕 – 東京|LOEWE