みなさま
こんにちは。
本日は前回に引き続きベントについての話をしていきたいと思います。
まだ前回のブログを読んでいない方は是非一読ください。
ベントの話1
3. フックベント

フックベントはセンターベントと同じく背中心にスリットが設けられたデザインですがベントの始まりの位置でフック状になっています。
アメトラがお好きな方にはもはやお馴染みのデザインとなっていますが、
一般的なスーツにはまず採用されることはないので初めて見る方もいらっしゃるかもしれません。
上で述べた通りアメトラやアイビーなどのスタイルで用いられることが多くシングルのブレザーとの相性がとても良いです。
昔からフロックコートや燕尾服などの礼服に用いられてきたデザインであり、非常にクラシカルなデザインであることは間違いないです。
4. ノーベント

名前の通りベントの無いデザインです。
ベントがない分運動量も減りますのでウエストからヒップにかけて多少ゆとりを持たせてあげると、
突っ張ることなく綺麗なシルエットを作り出すことが出来ます。
前回のブログでも述べた通りベントというのは本来、乗馬のためにうまれたディテールであるため
元々は乗馬などを想定していない室内着であるタキシードなどに見られるものでした。
その後、現代的なスーツが完成されたとされる20年代や30年代などのスーツにもノーベントは採用されるようになり
今ではクラシックなスーツスタイルのに外せないディテールのひとつになっていると言えます。
以上、主要なベントのデザインについてご紹介いたしました。