こんにちは、藤原です。
暑さが少しづつ引いてきましたね、皆様はいかがお過ごしでしょうか。スーツもそうですがファッションが春夏とは違う本格的な盛り上がりを見せるこの時期は街を歩くだけで眼福。そんな日々になるにつれてテンションが上がってきますね。
さて本日の表題はそんな涼しくなる前、夏休みを利用して社員で【世界三大織物産地「愛知県一宮市」】へ研修に向かい、生地の知見を広げるべく多くに触れてまいりましたのでその様子を記してまいります。
最初にお伺いしたのが「東和紡績」様
こちらでは糸を紡績、撚っていく工程を拝見いたしました。
かなりのスピード撚られていきます。


工場独特な香りと精度が高い生産、国内外テーラーからファッションデザイナーまで多くのご依頼が集まります。

続いては中間処理をメインで行って頂いている「ニッケ」様
染色から毛羽立ちの処理など幅広く生業とされている実績の高いニッケ様には国内外問わず数多くの生地が集まります。

中でも染色はミリ単位の調整、特に学校の制服ではミスが許されず日々精度を高めていらっしゃいます。

最後は「大成毛織」様
広い工場内には小気味良い織る音が鳴り響きます。国内での生地のシェア率の高い大成毛織様、その取引数は重さにしてトンを優に超えます。信頼と実績が伺える素晴らしい内容でした。
織られていくブラックウォッチ、クローゼット内に一着あると安心する柄です。
2日目は弊社でも取り扱いのある「葛利毛織」様

国の重要文化財にも指定されている由緒正しい建物がお出迎えしてくれます。

シャトル織と呼ばれる低速機で織られる生地には風合い、生き物としてのスーツを肌で感じていただける世界を見ても希少な生地となっています。
まるでジブリ映画のような佇まい、大きくゆっくり動く機械は今でも健在です。

また職人の手作業の部分が多く、良い意味で均一性が比較的少ない。ここに良さがあります。最高です。
最後は「SOTOH」様
普段選んでいただいている生地の見え方に最も携わって頂いています企業様です。

生地を織っていくとどうしても機械シミや毛羽立ちが発生します。その産業汚れを全て落として今日の眼前に広がるスーツ生地があります。

いかがでしたでしょうか。
普段はなかなかお目にかかれない生地の裏側、そこには人が携わります。吉田スーツに展示している生地も例外ではありません。そんなバックボーンがある生地ってなんだか愛着が湧いてきませんか?
吉田スーツ 藤原