スーツ生地にはさまざまな種類がありますが、その中でも「モヘア混」生地は独特の特性を持っています。モヘアとは、アンゴラ山羊の毛から取れる天然繊維で、ウールと混紡されることが多い素材です。

モヘアは繊維が強いため、ウールと混紡することで生地にハリとコシが生まれます。これにより、スーツのシルエットがしっかりとし、型崩れしにくくなります。特に、パンツのクリース(折り目)が長持ちしやすいのが特徴です。
モヘアは復元力が高く、ウール100%の生地に比べてシワがつきにくい性質があります。そのため、長時間の着用や持ち運びの際にも、生地が比較的きれいな状態を保ちやすくなります。
モヘアはウールに比べてシャリ感があり、ドライな肌触りです。そのため、春夏向けのスーツ生地として使われることが多く、蒸し暑い季節でも比較的快適に着用できます。

モヘア特有の光沢感があり、生地の表情がはっきりと出ます。写真では捉えきれませんがウール100%の生地とは異なる艶感があり、上品な印象を与えます。
モヘアの繊維は空洞構造を持っているため、ウールと混紡することで通気性が向上します。そのため、モヘア混の生地は春夏向けのスーツとして選ばれることが多くなっています。
私が着ているのはウィリアム・ハルステッドのモヘア30%混のブラックスーツです。


モヘアの特性を活かしたハリのある生地で、シルエットが崩れにくく、光沢感も程よく上品です。実物が気になる方は、ご連絡いただければ着ていきますので、ぜひ見てみてください。