こんにちは、藤原です。
いよいよ本格的な秋冬の到来を感じるようになりましたね、街に目を向けるとジャケットを羽織った方が目に留まるようになりました。いよいよ紳士服本番の季節になってきました。皆様におかれましては吉田スーツのみならずとも十二分にファッションをお楽しみいただき毎日への潤いをご自身へ与えて、労ってください。
本日の表題は「【吉田スーツ国立店・下北沢・国分寺】NEWコート受注会のお知らせ」と称しまして今季よりリニューアルを果たしました新作コートお披露目の機会に恵まれましたのでその全貌をお知らせいたします。
今回NEWコートの監修、リニューアルに至った経緯からご説明いたします。昨年までは基本サイズに対して着丈がクラシカルな膝上がほとんどで長さを出す為には基本サイズをアップせざるを得ませんでした。また昨年までのコートは芯が硬く、フォーマルな装いには適しておりましたが昨今のお客様需要は全てがそうではありません。あくまでも紳士服としてのアイデンティティを保ちながらもカジュアルスタイルに半歩寄せる、柔らかく身体馴染みの良い。そんなデザイン群を9つご用意いたしました。コートご注文の際にはそのデザイン群を直接ご覧いただき、サイズをお確かめいただきながら理想の生地で御仕立ていただけると本望でございます。
まずはサイズですが昨年までのコート見本は5サイズでしたが9サイズへスケールアップ致しました。あくまでもオーバーコートですのでガバッと着ていただくものではありますが、女性の方や身体の大きい方にもご検討頂けるようになりました。
続いてデザイン。こちらについてはお写真を見て頂きながらご説明させていただきます。

1つ目は「ダブルピークコート」下記に出てくる「アルスター」や「ポロコート」と比較するとやや現代的な印象を受けます。クラシカルではなくといったご用命に置かれましてのダブルコートのご検討にはもってこいであると感じております。個人的には細身に仕上げたいというご要望のお客様にはラペルのナローな雰囲気がマッチすると考えております。

2つ目は「アルスターコート」は19世紀のヴィクトリア朝イギリスで誕生したオーバーコートであり階級社会においてアイコン的なコートして人気を博しました。以前までのコートでもご案内が出来た同型とは印象が少し変わりあくまでソフトな仕上がり。カチッとしたデザインだからこそ目指していた半歩カジュアルな装いに期待が出来るコートの仕上がりに期待が持てます。

3つ目は「ポロコート」起源は19世紀後半、イギリスにてポロ選手が競技の休憩中に着用していました。通称「ウエイトコート」はその後紳士服の雄「ブルックスブラザーズ」社によって「ポロコート」として命名されて現在に至るのが有力な説となっております。その後は特にアイビーリーグで人気を博し、日本においてもトラッド愛好家にとっては欠かせないアイテムとなっております。

4つ目は「比翼チェスターコート」スーツ同様にノッチドラペルで仕上げられるこちらのコートの起源は19世紀に遡ります。 このコートは第6代チェスターフィールド伯爵ジョージ・スタンホープによって流行させられ、彼の名前が付けられました。ウエストが絞られたシンプルなシルエットが特徴でビジネスやフォーマルな場面で着用されることが多いデザインコートになっております。一般的にカチッとしたシングルコートの代名詞といっても過言ではありません。

5つ目は「セミステンカラーコート」下記ステンカラーと比較するとやや柔らかい雰囲気になるこちらのコートは良い意味でオンオフが無くややカジュアルに振りたいというご要望に対して最適解の一つといえるでしょう。

6つ目は「バルカラーコート」近い衿型で「バルマカーンコート」がございますが特徴的なラグランスリーブは弊社の場合承っておりません。理由は天巾と呼ばれるラグランスリーブにおいても仮想の肩幅を設定するのですが採寸をさせていただく際にそこが曖昧になる可能性があり、少しずれるとポコッと浮いたようなスリーブラインになる為美しくなりにくいと判断をしております。あくまでセットインスリーブとしてご提案させていただけますと幸いでございます。

7つ目は「ステンカラーコート」最早説明不要なワールドスタンダードな一着であるこちらはカジュアルからフォーマルまで非常に汎用性の高さうかがえる完成されたデザインの一つといっても過言ではありません。

8つ目は「チェスターコート」です。スーツ然りですがフォーマルという概念の中に有力な説として「ディテールをそぎ落とす」っという考え方がございます。上記でご提案した比翼チェスターコートと比較すると釦が現れる分、ややカジュアル。ステンカラーコート同様に現代におけるコートといえば既視感があるコートかも知れません。

9つ目は「シングルピークコート」上記「チェスターコート」と比較すると少しモードな雰囲気に。特に特徴的なラペルに目を奪われがちですが、腰ポケットをナナメにすることで視覚的にシェイプアップして見せてくれることでしょう。ウエストをぎゅっと絞るメリハリの効いたコートをご用命の方にはもってこいのデザインかもしれません。
上記基本デザインに加えてミソポイントは全てのデザインに「腰ベルト」の有無をご検討頂けることです。(下記写真WEBより引用)

コートに腰ベルトが付くコートを別称「ベルテッドコート」とも呼びますが、例えばアルスターコートにベルト、ステンカラーコートにベルトを付ける事が出来ます。すなわちご自身でシルエットを自在に変更頂けるようになります為、採寸の際はあえて絞らずそのままで仕上げるのも良き選択といえるようになります。
またコート内側は基本仕様に「本台場仕様」が含まれております。(下記吉田スーツブログより)

スーツではおなじみのこちらの仕様ですが表地をポケットの形状に合わせてカットし、一枚布で形成する芸術性があるこちらの仕様が基本仕様に含まれております。見えないところは高級仕様にしておきました。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介いたしましたNEWコートを下記店舗にて期間限定の受注会を行います。普段スーツをお召しの方もそうでない方もふるってご予約お待ちしております。ご納品まで日数は約7週間ほど頂いておりますので予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
①10/5(日)-10/31(金)
店舗:吉田スーツ国立店
営業時間:12:00-19:00(御予約優先)
通常営業日(スタッフ常駐):(水)(土)(日)
特別営業日(御注文予約のみ・スタッフ非常駐):(木)(金)
②11/6(木)-11/29(土)
店舗:吉田スーツ下北沢店
営業時間:12:00-19:00(御予約優先)
通常営業日:(水)(木)(金)(土)(日)
③12/4(木)-以降国分寺店にて常時対応可
営業時間:12:00-19:00(御予約優先)
通常営業日:(水)(木)(金)(土)(日)
吉田スーツ 藤原