吉田スーツがオーダー靴の製作をお願いしている工場は、こんな雪深い北国にあります。しかも、我々が訪ねた時は、10年ぶりぐらいの大雪に襲われたころでした。




場の片隅にズラリと並んだ木型。本生産にはプラスチック製の木型が用いられていますが、新しいスタイルを起こす際は、まず木を削って型を作り、細部を検討するそうです。




アッパーの革のカット工程。オーダー靴は一足一足、サイズが違うので、金型ではなく、サイズに合わせた型紙を当てて、手断ちされます。これは高級なスーツも同じですね。



靴の甲皮(アッパー)を木型に合わせる「吊り込み」と呼ばれる工程。さまざまな靴のスタイルに対応するため、職人さんはそのつど治具を調整して作業を行います。




グッドイヤー・ウェルテッド製法に不可欠な「リブ」と呼ばれる部品を縫い付ける工程。職人さんはこともなげにこなしていますが、そう簡単にはできない作業です。




靴底の半分を黒く仕上げる「半カラス仕上げ」の工程。マスキングテープで位置を決め、職人さんが一足一足、丁寧に靴底を黒く染め上げていきます。




美しく仕上げられたトゥ。これは「焦がし」という技法で、トゥの先端だけを色濃く仕上げています。パティーヌはできませんが、この「焦がし」なら受注可能です。




オーダーシューズの一例。パンチングのホワイト・レザーとブラックのコンビネーションがカッコいいですね。コバの出し縫いが白というのも渋い! 




これもオーダーの一例。アッパーを一枚革で仕立てた「ホールカット」というスタイル。良質な革と高度な吊り込みの技術がないと不可能な仕様です。